日本語プロフィシェンシー研究学会にて、アブディン モハメド氏が基調講演をされました。
日本語プロフィシエンシー研究学会:
プロフィシェンシーという言葉が聞きなれないという方もいらっしゃるかと思いますが、「第二言語としての日本語の現実生活における運用能力」(日本語プロフィシェンシー研究学会HPより)という意味で、準備なしで日本語を用いてその場で何ができるか、という「実力」を測るものだそうです。
以前は口頭能力のプロフィシェンシーを中心に議論、研究をする会だったのですが、徐々に様々な側面から第二言語としての日本語のプロフィシェンシーについて議論されるようになり、その広がりにより、今回の学会に昇格したそうです。
先日、日本語プロフィシェンシー研究会が日本語プロフィシェンシー研究会に昇格したことを記念する会が開催され、そこで、アブディン モハメド氏が基調講演をされました。
アブディン モハメド氏:
発展途上国の視覚障害者の若者を日本留学を通じて支援している国際視覚障害者援護協会という団体の支援を受けて、19歳のときに来日されました。盲学校を経て、大学、大学院へ進学をされ、現在は学習院大学法学部政治学科で特別客員教授をされています。
*アブディン氏のご講演については、次の記事でご報告します。
日本では、視覚障害者の職と言うと鍼灸、あんまのイメージがありますが、コンピューターやスクリーンリーダー(音声読み上げソフト)などの普及によって、視覚障害者が活躍する場に広がりがみられるようになってきました。現在も、氏の後輩にあたる留学生たちが日本の各地で一生懸命学んでいますが、彼らも自分自身のキャリアの道を切り開いていってほしいと思いますし、我々もその道を作る手助けをしていけたらと願っています。